4月1日(月) 晴れ 狩野川本流

午前6時東京出発、8時過ぎに大仁橋のほとり、津田おとり店に到着。店をのぞくと閉まっている。今日は定休日?それとも夏まで冬眠中?事前のアポなしを棚に上げ、勝手に悪い予感が先走る。ままよと車に戻りかけると店の中から愛犬がやたらと吠えている。どうやら休みではないらしい。先に店の前の川原に降り、川見と川虫取りだ。

目の前に広がる水晶淵。ここの流れはいつ見ても美しい。一番好きな場所だ。あゆのシーズンには真っ先にこの淵の状況を聞き、良くも悪くも必ず竿を出す、お気に入りのマイポイントだ。どうやらここで戻りあまごが釣れるらしい。ふと見ると、おびただしい量の稚あゆが、盛んにヒラをうっている。遡上あゆかそれとも放流物か、いずれにしても見事に美しい。

すっかり気を良くして、少し上手の緩やかな流れで川虫取りをはじめる。が、石をいくらひっくり返しても、お目当てのヒラタが取れない。黒川虫ばかりだ。ひさしぶりなので勝手がわからず、後で聞くことにし、黒川虫で釣り始める。

餌をつけるのももどかしく第一投。
あゆの友釣りでもそうだがこの瞬間が一番緊張し、気持ちが高ぶる。音さたなし。
2投、3投と繰り替えすが、釣れるのハヤばかり。そりゃそうだ。簡単に釣れる訳がない。11時過ぎにきりあげ、上流の田沢橋下流の新淵へ移動。

この場所もマイポイントのひとつだが、入川するのはやはり10年ぶりといったところ。
あゆの下見を兼ねて、5月の連休に出かけ、2日で3本、幅広のあまごをあげた淵だ。ヒラタも豊富であぶれたことがなかったが、今回は空振り。黒川虫のみで釣れるのはハヤのみ。1時過ぎに見切りをつけ店に戻る。

津田さんはすでに戻っていた。
お客さんを連れて持越川に入り、先に 戻ってきたとのこと。
戦果を聞くと、おもむろに魚篭から大きなタライヘぶちまけた。

げっ、ちょっと小ぶりだが粒のそろったいいあまごだ。30にひとつ足りない29匹だ。
さすが名人。本当に釣れるんだ。それも半日で。

そうこうするうちにお客さんが戻ってきた。
この方は、去年からあまごをはじめたそうで津田さんに弟子入りして修業中の身とか。 例によってタライにざばっ。どうやらこれがルールらしい。特に弟子はこれが義務だそうだ。

げげっ、これまた見事なあまご。ざっとかぞえて25,6本。そのうち1本がゆうに30センチを超えている。俄然その気になってきた。デジカメの撮影もそこそこに明日に備えて早速話を聞くことにした。


津田塾講座


4月2日