9月25,26日
9月25日(水)水晶淵の上へ。
10日ぶりの釣行となる。河原には彼岸花。アキアカネが群舞。もうすっかり秋の気配。これからは,晴天で気温,水温が上がってからの釣となるが,気が急いて7時入川。ここのところ渇水気味で平水より約10cm減。鮎もチャラ瀬や瀬脇の緩やかな流れで追っているようだ。しばらく松下の瀬・右岸で釣っていたが,久しぶりに落ち込みから淵へかけての右岸側・とろ瀬を狙う。渇水でなければ立ち込めないので今日は狙い目。盛期から型が良いが,今日はどうだろう。出掛けに津田さんから15本も釣れば上出来,とハッパを掛けられる。
仕掛けをたくさん用意して。
さすがにこの時期,この時間。人っ子一人いない。根掛りが多いので仕掛けを多めにベストのポケットに,おとり2本を舟に入れ,右岸の流れの際まで立ち込む。仕掛けはいつもの強瀬抜き9m,ターボ 0.1号に9号チラシ。白泡の立つ流れの向こう側のテトラの際のたるみにおとりを送り込み,沈み石の上を滑らせるように引き上げるとすぐに掛かった。期待に反して型は小さく15cm。同じところを前後左右探って9時過ぎまでに4本ゲット。しかし小さい。
水温上昇と共に活発な追い。
10時過ぎから陽射しもあたたかくなり,水温が上がったところで,追いが良くなる。瀬の中よりも瀬尻 ,瀬際で追う。型も大きく11時をまわったところで21cmを頭にすそは19cm,6本をキープ。ほっとしたところで本日最初の根掛り発生。このポイントは,瀬をはさんでふた抱えはあろうかという大石が並んでいる。穂先を緩めたりするとおとりが潜り込んで根掛りしやすい。穂先で聞いてみるとどうやら潜り込んだらしくびくともしない。やむを得ず糸きりし,仕掛けを張りなおし手前の瀬際に送り込む。またもや根掛り。今度はごみのようだ。弾力のある張りでそれとわかる。ほんの5m先なのだが,深くて立ち込めない。軽く竿をあおった途端,バンッ,穂もちの真中から折れた。根掛りの距離が近い分,竿の曲がりが鋭角的になり限界を超えたようだ。穂先を穂もちの元から差しなおせば復元するが,ガックリときて気もまわらない。振り返ると左岸では3人の方が竿を出している。流れをさかのぼり迂回して岸に戻る。やれやれ。
左岸,トロはまったっく追わず。
昼食後,予備竿の競技SP中硬T1/9mに同じ仕掛けを張り, 左岸トロの手前から沖目を泳がせるがまったく追わない。掛かってもちび鮎,放流サイズ。上に並んでいる3名の方も同様でミニサイズばかりのようだ。皆さん見切ったのか上流へ移動したので,再度右岸へ渡る。ゲン直しに仕掛けをワンランク落として超極細とする。
俄然追いが活発となる。
5メートルほど下り,手前寄りに送り込むといきなり掛かった。やはり今日の狙い目はこちら側。取り込むと19cm。付け替えて送り込むとすぐに追いで,3連発。追いがとまったところで今度は右岸よりの流芯の際に送り込むと目印がふわっと変化し,続いて強烈な引き込みと共に流れに乗って下る。竿をためてトロへ持ち込むがなかなかおとりが浮いてこない。浮いたところで,左岸のひとから”でけぇ”と声が掛かる。取り込んでみると本日最大の23cm。ピンクがかった白の,丸々としたメス鮎だ。さっさと舟にしまいこみ,元気な別の鮎をおとりにする。気温も上がり俄然追いが活発となるが,入れ掛かりは3匹まで。その後ぽつりぽつりで3時をまわったところでまた急に追い出した。瀬尻の下のたわんだ流芯に送り込んだ瞬間,グ〜ンと潜り込む。トロに持ち込み竿をためるとさらにヒトのしする。頭が浮いたところで引き抜くと3本の鮎が飛んでくる。あらら,仕掛け付きの親子かと取り込んでみると,元針は背掛かりで,先針は口掛りだが立派な針掛かり。ため込んでいるうちにまた追ったらしい。今日はいろんなことがある日だ。日が翳ってきた。気温が下がるとまったく追わない。またポツリポツリの追いとなり,4時半をまわったところでタイムアウトとする。大半が良型の計21本。ご機嫌な一日だった。

9月26日(木)再び水晶淵へ。
午前中晴れの予報が外れて明け方に雨,朝から曇り。終日風の強い,釣りにくい一日となった。昨日の余韻をしみじみと噛みしめ,7時,同じ場所に陣取る。明け方の強い雨で水かさ5cm増。が,水は温かい。盛期と違って差してくることはあまりないが,釣りきったこともないだろうし雨で動いているかもと,勝手に期待する。それにしても風が強い。今朝,急場しのぎで修理した急瀬抜きに超極細仕掛けとする。
うって変わって悪戦苦闘。
例によって,テトラ側のたわみでおとりをキープする。すぐに掛かったがやはり小型。 それも昨日よりサイズダウン。2本掛けたところで見切って,流芯よりのたわみに送り込む。今日も追いが良い。同じ場所を探って10時までに9本ゲット。昨日よりハイペース。型も良い。が,このころから風が一段と強まり,時々突風に。水晶山の大木の枝がしなり,葉がひっくり返って,白い腹を見せている。竿先を維持するどころか支えるのがやっと。午前中だけで根掛りの連発でおとりと仕掛けを4つ失う。それでも追いが良いので辛抱する。11時,追いがとまったところで,10m,斜め下の大石の上に移動する。瀬尻 の開きのトロ瀬を手前から探る。昨日と同様,急にバタバタと掛かり出す。が,取り込むのに一苦労。風にあおられて空中バレあり,タモの手前でポチャバレありでやっと5本キープ。2時までに計10本。2時を過ぎたあたりでぴたりと追いが止まった。水温が朝よりも下がって冷たい。風は徐々に弱まり,突風の間隔もあいてきたが,まったく追わない。この間,2本掛けて2回根掛りのプラマイ0。3時,早々にタイムアウトとする。計10本。昨日を上回る23.5cm,110gが1本混じった。


10月11,12日