8月8,9日

8月8日(木)松下の瀬,右岸へ。
1 前回に味をしめて,再び松下の瀬へ出かける。事前情報では, 上流域も釣れているが小振りが多いとの事。やはり盛期は,大型を狙いたい。また,ここのエリアは人気が高く,土日はもちろん,月火水も混んでいるので木,金の2日間を選んだ。ただ気になるのは,ピンスポット天気予報では,2日間とも風が強く,終日5〜7mの風が吹きまくるらしい。ま,空いていればいいか。今日の狙いは,鉄筋棒からガンガンの肩までの左岸。午前7時着。大仁橋から上流を見ると,ゲッ,左岸側は,上流から水晶淵のトロまでズラリ竿のほう列。すっかり当てが外れて,右岸に回ることにする。
すでに土用がくれか。
おとり店の話では,ここのところの高温で,朝水が冷たく,日中水温が上がるため,土用がくれに入り,釣りにくくなった。ポイントは深瀬で水通しが良いところ,トロも釣れ始めたとの事。支度して右岸に回る。常連さんを除いて人が少なく前回のポイントも空いている。やはり釣れないのか。風も強い。前回,良型が掛かった実績を踏まえ,深瀬の流芯に的を絞り,D社,強瀬9m,ターボV0.1号,チラシ9号仕掛けとする。
流芯はさっぱり。
まずは野鮎をキープと,岸よりの瀬肩のたるみへおとりを送り込む。 ツツーッと目印が走る。竿をためるがなかなかおとりが顔を出さない。風が強くて大きいんだか小さいんだかさっぱり判らない。やっと引き抜くとチビ鮎がタモとはあらぬ方向へすっ飛び, 後方へポチャッ。吊り込んでタモへ落とし込む。おとりにするにはちょっと痛々しい10cm。おとりはそのまま,同じ石周りへ送り込むと今度はちょっと大きめサイズ。4本をゲットしたがミニサイズ。やはり良型は流芯かと,5mほど立ち込んで瀬肩の沖目へ送り込む。明確なあたりの後,取り込むもこれまたミニサイズ。鉄筋棒から瀬肩まで上下をうろうろするががさっぱり掛からない。午前中で計6本。最悪。おとりも養殖1本とチビを除きヘロヘロ状態。昼食とする。
なんとチャラ瀬で。
とにかく暑い。風はさらに強まる。東京でも高温と強風が何日も続いている。今年は異常だ。昼食後,虎の子の養殖おとりを鉄筋棒の手前の緩やかな流れにそっと送り込む。沖目に元気よく泳ぎだした。おばせをとって止め泳がせにはいった途端,ガガッとメタル特有のいやな感触とともに,おとりの動きがぴたりと止まった。無念,痛恨の根掛り。立ち込んで回収するにも荒瀬の流芯,あきらめて糸をきる。土手の上のおとり屋で追加するか,場所を移動するか迷ったがどうもその気になれない。残りのチビ鮎で駄目なら今日は早上がり。元気だがいかにもチビで,鼻カンを通したその姿は,キィホルダーにぶら下がる煮干そのもの。そっと手前のチャラに送り込む。鼻先を引くとすぐに浮き上がるので,成り行きで泳がせる。送り出しは,泥鰌のように尻尾を振って元気よく泳ぎだしたがすぐに見えなくなる。泳いでいるんだか,石裏にへばりついているんだか。ガツッーンといきなり掛かった。浅いから右へ左へと引っ張りまわす。慎重にためて吊り込むと本日一番の18cm。なんと辺地ぎわのチャラ瀬についている。このポイントは,護岸に沿って5mほど帯状にチャラ瀬が続き,前回まであまり良型が釣れなかった。まして減水中で水深はひざ下以下。現金なもので改めて見ると,鮎の姿は見えないが底石がみがかれていて光っているような。それから鉄筋棒から瀬肩まで50m,護岸の上を行ったり来たりで20〜15cmを7本キープした。
合計13本。悪戦苦闘の1日だった。

8月9日(金)水晶淵へ
1 相変わらず朝から風が強い。 今日は水晶淵の落ち込みからトロへ掛けて探ることにする。朝5時半津田,おとり店へ顔を出す。すでに顔なじみの方たちが支度中。みんな早いんだ。水晶淵にはまだ一人も入っていない。6時,まず落ち込み際におとりを送り込む。仕掛けは昨日と同じ。すぐに掛かるが小さい。このポイントは数が出るが小振りが多い。おとりサイズ15cmをキープしたところでトロに移動。
良型は右岸の流れに。
左岸側の流れの切れ目の大石の上にたち,カミ手のトロ瀬,しも手のトロ,正面のトロから右岸側の流れに泳がせて探る。D社の銀影競技SP/中硬T1,10mにH/エース・超極細に張り替える。お立ち台から沖目に向けて泳がせる。糸張り気味にした後おばせるとぐんぐん泳ぎ,対岸の流れの際で追い掛かりぐぐっと流れに乗って潜り込む。いきなり18cmのいい鮎だ。今度は流れに沿ってかみ手に泳がせる。大石の周りを糸をこすりこすりしながら泳いでいる。目印が横に走る。ぐんぐんと潜り込む。十分にため,引き寄せタモに落としこむと20cm超の立派な野鮎。引きも強烈だ。超極細のラインは今回はじめて使用。ナイロンなら3号相当と聞いていたが実績がないので不安になり,使い慣れたターボ0.1号に張り替えるために岸へ戻る。そこへ親しく声を掛けてきた方がいた。常連さんらしいが見知らぬ方だ。このポイントの説明から始まり,しきりに落ち込みから通称シルバーシートのあたりを釣るように勧める。それならあなたがどうぞという想いでもとの位置に戻る。1匹を掛けたところでふと左隣を見ると先ほどの人が3mとはなれていない石の上によじ登っている。な〜んだはじめからここがお目当てなんだ。それは良いとしておとりをつけるときに,こちらに竿をぶつけるわ,カミに向かって泳がせるためラインが交差するわで,おちおち釣ってられない。たまりかねて声を掛けるとさすがに移動したが今度は右隣5メートルほどの石の上にたっている。今度はこちらがおとりの付け替え,チェックのたびに竿が相手にあたることになる。ほかの場所はどこもかしこも空いているのだが,よほどこの場所が気に入っているのだろう。しばらくそのまま釣っていたが,いつのまにか消えていた。時間にもよるのだろうが、トロはまったく追わない。1本追加,18〜20cm計4本キープしたところで,右岸の流れを攻めることにして早めの昼食とする。
数は出ないが良型揃う。
昼食後,しばらく様子を見ていたが落ち込みに2名いるだけで,トロには誰もこない。カミの鉄筋棒からガンガンに掛けてには人が入っているが竿はあまりあがっていない。風はますます強くなる。2名の方の昼食休みをみはからって右岸の流れまで渡る。この時期,数は期待できないが掛かれば良型と期待して,D社・強瀬抜き,ターボ0.15号に張り替える。結構流れがきつい。背針を打ち,チラシの間隔を6cmとちょっと長めに取り,お気に入りの右岸,際の流れのたわみに送り込む。しばらくしてつツーと目印が横走りし,続いてぐーんと流れに乗る。良型特有の感触だ。西南西の風が川下に向かって吹いているためことさら強烈だ。のされないように十分にため,おとりが浮き上がったところで引き抜き、カミへ落とし、くだってきたところをラインをつまんでタモに吊り込む。那珂川の振り子釣法というやつだ。風が強くとてもタモに直接は受けきれない。20cm超の見事な鮎。が,後が続かない。結局,同じ流れの上下10mほど,手前,流芯,右岸辺地を行ったり来たりで5本追加。タイムアウト。型はよく18〜20,本日最大の22cmが1本混じった。
本日の釣果計12本。それにしても釣れない。