8月16,17日

8月16日(金)台風13号の接近を口実に!
東京は,相変わらず暑い。 今週はお盆休みでどこの川も混雑しているようだ。休みと決め込み前日何気なくTVをみる。ん?台風13号発生!ひょっとすると18日には本州直撃!となると状況によって来週から10日間はまったく釣にならなくなる。と思いつつ傍らのカミさんの顔を見る。にやりと笑ってそっぽを向いている。見透かされている。ピンスポット天気予報を見る。16日,晴れ,風,終日3〜4m。17日,曇り,風,終日3〜5m。ネット情報では,盆休みに入って連日解禁並みの盛況。が,土用がくれで難しいと歯切れが悪い。迷う。が,もしかすると13号で鮎が下ってしまうかもしれない,と都合よく考え,結局出かけた。
早朝好調,日中不調。
先週に続いて減水気味。平水よりー8cm。連日の高温で,時合いは早朝と夕方から日没まで,日中は極端に水温が上がってまったくの不調,との事。トロと対岸の深瀬と決めて,7時半,水晶淵に入る。立ち込んで対岸の流れを狙う人,手前の流れを釣る人,人人で主なポイントはすでに満杯。先週竿を出したお立ち台もすでに埋まっていて,その下10mの石の上から竿を出す。最後尾でポイントとしてはあまりよくないが仕方がない。風は無風状態。沖の流れの開きも狙いたいので中硬10mに複合メタル超極細を張り,手尻を1m取る。鼻先を沖に向けそっと泳がせる。しばらく泳がない。ここはじっと我慢の根競べ。水になじんできたのか徐々に泳ぎだし,トロの中ほどで待望の追い掛かり。手元に引き寄せ吊るしこもうと竿をためる。が,どうもおかしい。シャーシャーとメタルのこすれる感触が伝わる。 根掛りではない。掛かり鮎が右往左往している。取り込んでみると,親子だ。それも2匹とも良型の野鮎。高切れされたメタルラインとおとりを背負いながらこちらのおとり追ったらしく尾びれ掛かり。元の掛かりどころは立派に背掛かり。見上げた根性,闘争心である。朝から何か得をしたような,高切れされた人に悪いことをしたような。気を良くしてトロを探るが後はまったく追い氣なし。付け替えたおとりが元気よく泳ぐので,鼻先を刺激しておばせると,沖に向かって元気よく走る。トロと流れの境目のたわみで止め,泳がせる。しばらくしてふわーっと目印が変化。続いてググッと竿先を絞り込む。本日快心の引き込みとともに取り込んだのは,追い気十分,まっ黄色な野鮎,18cm。付け替えて送り込むと,今度はたわみを突っ切り,流れまで泳ぎこんだところですぐに追い掛かる。どうやら対岸の流れで追い出したようだ。手尻をさらに50cm伸ばし背針を打ち,流芯近くまで泳がせ,竿一杯寸前で引き泳がせにしたりで2本を追加。入れ掛かりこそないが型が良いのでそこそこ楽しめる。掛かったのは11時までで,その後まったく追わない。ここまで計6本。水温もだいぶ高まってきた。夕方に備えて元気な鮎を水通しの良いおとりカンに移す。日中は追わない,とあらかじめ聞いていたので,明日に備えてまわりの様子を見たりしながら,だらだらと時間をつぶす。対岸の流れをテトラの上から釣っている2人が朝からしきりに竿を絞っていた。明日の狙いは,向こうの流れだな。
まるで終盤の釣りのような。
3時過ぎ,元気なおとりと取り替えようと,おとりカンをあけてびっくり。野鮎がすべてアップアップしている。水通しの良いところに埋けたのだが。よほど温度差が激しいのだろう。養殖鮎だけがやたらと元気が良い。後で聞いたら落ち込みの際に埋けるのがベストだそうだ。なるで終盤の釣りのように元気な?養殖おとりを持ってお立ち台に戻り再開。4時過ぎ,時合いがきたのかボツボツと掛かる。すべて良型,チビはいない。5時過ぎまでに4本ゲット。 6時近くになって落ち込み近くにいた山梨のグループから歓声が上がる。大物を掛けたようだ。しきりに対岸の流芯手前近くだと声を掛けている。差してきたようだ。それではこちらもご相伴と,最後尾から竿を出す。オーッと,いきなりきた。良型特有の,ふわーっとした目印の動きの直後に、ググーッと竿先を絞り込む。細糸なので下りながら竿をため,慎重にタモに吊るし込む。本日最大の23cm。これにてタイムアウト。本日の釣果,計11本。

8月17日(土)ふたたび水晶淵へ。
朝6時入川。昨日とはうって変わって曇り空。昨日,目をつけていた対岸を狙うため早起きして
場所をキープする。鮎釣りも楽じゃない。山梨のグループは昨日で引き上げた。このポイントの難点は,左右と後ろもポイントなので,混雑すると身動きが取れなくなること。が,それだけの価値はある。ペットボトルと根掛りも多いので仕掛けを余分に用意して昼まで頑張る覚悟。ちょっと大げさか。
10時半までに昨日の1日分。
狙いは,瀬の開きの左右と流芯。結構流れがきつく,掛かれば良型。強瀬抜き9mに,安心仕掛けのターボ0.15号,チラシ9号を張り背針を打ち,,まず,手前の瀬とトロの境目に送り込む。しばらく止め泳がせにして,ちょっと流芯よりにひき,竿先を緩めるとすぐにきた。でかい!おとりにするにはもったいないような20cm。付け替えて対岸の沈み大石の頭に送り込むとまたガツン!今度は18cm。ほんとうに早朝から掛かるんだ。入れ掛かりこそ続かないが,ここぞと思う場所に送り込み,止め泳がせで待っていると良く掛かる。追い気満々の,真黄色な鮎が良く追って,ほとんど背掛かり。針掛かりが浅かったり,ハリス切れで3回バラシたが,10時半までに11本をゲット。なんと昨日の1日分。根掛りや高切れ等のライントラブルも一切なし。気分は最高。余裕を持ってあたりを見回すと,やはり主なポイントは満杯。早起きは正解だった。
午後は昨日と逆。
11時半過ぎ,追いが鈍ったところで後ろを振り向くと,左岸を釣っていた人たちがいなくなったので,岸に戻り休憩タイムとする。この間,このポイントに人が入ったとしてもそれでよし,と気分的に余裕たっぷり。休憩をゆっくり取るためおとり店に戻る。1時近く川に戻ると,あのポイントが空いている。やはり日中は釣れないのかと思いながら,水を補給し,手前も空いていたのでもとの位置に戻る。ハリスを1.25号に上げ,再開。また追い始める。朝と同じポイントに繰り返し送り込むと,あきない程度に3時過ぎまでに良型を7本追加。このペースなら4時からの時合いを含めると30本はかたいと期待したがここまで。追いがぴたりと止まった。4時半までにチビ鮎が1本。風も強くなってきて肌寒くなった。周りを見るといつのまにか人も少なくなった。ならば岸からと落ち込み際の浅場から流芯の際までを探って3本追加。やはり小振りだったので5時過ぎにタイムアウトとする。後半チビ鮎も混じったが,大半が18〜23cmと良型,数も計21本。この時期にしては,十分満足できる1日であった。


8月27,28日