7月9.10日
7月23,24,25日

狩野川・松下の瀬全景
7月9日(火) 午後から松下の瀬へ
1 台風6号が九州に接近中だが,1泊の予定で狩野川へ出かける。予報では日本列島を横断する可能性大だが,まだ2,3日後のこと。直撃すれば当分釣れないだろうとこの日を選んだ。現地午後2時着。 今日は明日の為の様子見と松下の瀬尻 に入る。平水よりちょっと高め,濁りなしアカツキも上々。できれば右岸の瀬を狙いたっかたがそれは無理。上流を見ると結構人が入っていて両岸から竿が出ている。竿も頻繁に曲がっているので明日の狙いはガンガン瀬の肩,上下と狙いをつける。とりあえず今日は瀬尻 の手前の流れの大石周りを狙う。竿はD社強瀬抜き,水中糸F社ターボ0.1号,掛け針8号チラシ。ガンガンの際を手前から徐々に沖へと送り込みを繰り返す。2時半すぎから6時までで7匹をキープ。まだチビ鮎が多く,18センチが2本と少し不満。やはり大型は,ガンガン瀬の芯と,翌日に期待する。
7月10日(水)土砂降りに退散する。
朝7時,昨日とは打って変わって外は雨。がっかり。台風は上陸していないが梅雨前線が刺激されて各地で大雨らしい。回復する見込みもなさそうなので,挨拶だけして帰ろうと,津田おとり店へ顔を出す。 あらら、支度して川へ出かける人がいる。親父さんの話だと,こういう時はえてして大釣りがあるとのことだが,まだ腰を上げる気にならない。そこへ顔なじみのUさん、Fさんが現れた。お互い顔を見合わせ,そこは好き者,ちょっとだけということで支度もそこそこに川へ降りる。笹にごりだが,水かさは20センチ高い。さすがに本流には渡れず,先行者は分流、通称ホソの中ほどに見える。F氏はホソに,U氏と2人で昨日と同じ瀬尻 に入る。仕掛けは昨日と同じ。おとりを送り込むとすぐに追いがあり,立て続けに3本掛ける。おや、本当に大釣りかと期待したが後が続かない。雨は間断なく降りつづけ,水かさもじわじわと増えてくる。30分もすると,まずU氏がギブアップ。続いてF氏。水色が赤茶に変わり始めた。刈り込んだ葦やごみが流れ込んできて水中糸に絡みつき出した。こりゃ駄目だ。上を見るといつのまにか,津田さんがホソで竿を出している。しきり上へ来いと誘ってくれたが,すっかり戦意を喪失。失礼して早々に退散した。後日聞いたところ,3時間粘って,津田さん51本,先行者の人が21本掛けたそうだ。根性が違いますな根性が。 
7月23日(火)待ちきれずに松下へ
1 前回台風6号の影響で散々だった松下の瀬へ再度釣行する。 7号,9号と立て続けに襲った台風の影響で、関東近県の主要河川は大きなダメージを受けた。狩野川も6号の大雨で一時3メートル増水し,白川となる。ここにきてやっと回復し始めたが万全ではない。この日も11号が接近中だったが,待ちきれずに出かけることにした。長期予報では,梅雨も明け週末まで晴天つづき。現地情報では水位は,平水より10センチ高,あかつき6分,濁りなし。日を追うごとにアカツキもよくなるだろうと見て3日間の予定を立てた。大仁2時30分着。途中下流の神島橋から川を見たところまったくの白川。わずかに辺地に垢がつき,ハミ後が見える程度。誰も竿を出していない。この橋は今年新しく付け替え,石も追加したためもあるだろうがやな予感がする。午後3時,松下の瀬に川見のため右岸から入る。神島橋が嘘のように主なポイントに,しっかりと人が入っている。さすが人気のスポット。流芯は白いがあかつきも上々,これなら期待できる。松下の瀬は左岸から攻めるのが常道だが,時間も時間だったため、右岸おとり小屋の前,比較的緩やかな瀬に入る。釣りやすく下流全体が見渡せるので明日の予定も立てられる。仕掛けは前回と同じD社強瀬抜き9m、水中糸ターボ0.1号、針8号チラシ。辺地の細い流れが太い流れに合流するあたりの黒く光る石周りにおとりを送り込むとすぐに目印が走る。掛かったのはやっとおとりサイズの13センチ。この後小1時間ほど同サイズ5匹を追加。釣ってて飽きないがサイズに物足りない。ちょっと下がって太い流れの際に送り込むと待望の追い。引き抜くと口掛りの18センチ。同じ流れで2本追加するが掛かりどころがよくない。この間,下流を見ていると,ガンガン瀬の右岸でも結構竿が曲がっている。明日は右岸に入ると決める。4時半すぎ、右岸が空いたので下って辺地を探るが追い気なし。先行者は,時合いが過ぎたのであがったのだろう。ここでタイムアップとする。
7月24日(水)天気晴朗なれど風強し。
午前6時半,予定通りガンガン瀬の右岸に入る。松下の瀬の鉄筋棒からガンガン瀬の肩あたりまでが狙い目だが,ここには常連さんがいるので譲り合いながらの釣りとなる。地元のKさん。Hさん,三島のNさんだが,さすがにまだきていない。ガンガン瀬の肩から下は名人上手に譲って,その上から入ることにする。
仕掛けは昨日と同じだが,狩野川一のガンガン瀬。脊針を打ち,辺地寄りの緩やかな流れの黒く光る石周りにおとりを送り込む。まずは元気なおとりをキープだ。すぐに追いがあり取り込むと10センチ足らずのチビ鮎。立て続けに3本掛けるがすべてミニサイズ。時間もあるが辺地寄りには、まだついていないようだ。少し下って瀬肩の大石の頭へ送り込むとガツーンときた。たるみへ寄せて引き抜いた瞬間,すっぽ抜けた。いきなり高切れかと,ガックリきて仕掛けを調べると水中糸とつまみ糸の結合部がすっぽ抜けていた。撚り合わせが甘かったようだ。メタル系はこれがある。が,今シーズン初めて。気を取り直して同じ仕掛けに張りかえ,同じポイントに送り込むとすぐに追いがあり,19センチの良型をゲット。やはり深みのほうが型が良い。上下50メートルを行ったり来たりで午前中12本をキープ,昼食とする。すでに来ていた三島のNさんに話を聞く。昨日は良くつれて31本。今日はまだ掛かりが悪い。このポイントは型が揃い,数もでるが、根掛りも多い。特に台風以降石が浮き,そこへ葦やごみが絡んでいるため,昨日今日と,掃除半分,釣り半分と笑っていた。午後からは、元気なおとりをキープできたので,同じポイントの沖目を狙う。瀬肩の大石の頭から流芯の際に送り込むが,おとりがすぐに浮き気味になる。やはり水かさ10センチ高は,きつい。メタル0.2号に張り替え,錘3号をかませ再度送り込む。垢つきが薄いのか錘が底石にゴンゴンとあたり、ラインがガリガリとこすれる感触でちょっと不安になる。ちょっと引いて止めたところで、目印が下に走る。これですよこれ。この感触が瀬釣りの醍醐味。十分にため込んで引き抜き,取り込んだ鮎は,追星くっきりの20センチ。この筋で良型を2本追釣。2時過ぎから風が強くなる。余裕が出来たところで,さらに立ちこんで流芯を狙う。いきなり追い掛りの3連発。芯に垢がついている。気を良くしたがここまで。風はますます強まり,竿があおられ,糸の張りがゆるむとすぐに根掛かりの連発。たまに掛かってもおとりと掛かり鮎が空中であおられて凧揚げ状態。結果,午後の6本をすべて失いギブアップ。何とも情けない1日となり,明日に託して4時半上がりとする。対岸で釣っていた顔なじみのFさんの,”ずいぶん掛けたね〜”には、参った。
7月25日(木)またしても増水。
夜半から雨。それもかなり強い。台風11号の影響か。朝,雨は小振りに。川をのぞくと笹にごり。 水かさも増えている。今日は松下のガンガン瀬,左岸に入る予定だが,とりあえず津田おとり店に顔を出す。Fさんがいる。お互いすぐに飛び出す雰囲気ではなくしばらく話し込む。顔なじみだが,お互い良く知らないし,しみじみ話したこともなかったが聞いて驚いた。住まいが,同じ東京でも1キロとはなれていない隣町。世間は狭いものだ。今日もガンガン瀬の左岸に入るようだ。左岸には,手前の分流を渡らなければならない。水かさも増えていて,ちょっと億劫になり,とりあえず様子見で昨日と同じ右岸に回る。水かさは約20センチ増。これはきつい。瀬肩から下の3筋の流れ,上の2筋の流れがほぼ1本となり,メリハリがない。芯はとても無理だろう。Fさんが対岸から、手話で話し掛けてくる。”水かさが多い,辺地だ、辺地”と。今日も足場の良いこちらで釣ることにする。雨は、ぱらぱら程度で風はないが,水温は下がって冷たい。半ばあきらめ気分で辺地寄りを釣る。やはり小さくおとりにならないサイズがボツボツ掛かる。養殖おとりに頑張ってもらって午前中やっと12から13センチを5本キープ。午後から天気は回復したが,水かさは瞬間上がって30センチ高に。昼食後,日差しも強くなり,元気なおとりを選んで,再開。しばらくして本日最大の16センチをゲット。すぐ付け替え送り込んだ途端根掛り。足元から10メ‐トル先だから平水なら立ちこんではずせるが,今日はとても無理。なんとしても回収を,と竿をあおっていると,見かねた地元のHさんが,どこからか鉄パイプを持ち出してきて杖代わり立ちこみ,回収していただいた。感謝。しばらくする今度はHさんが根掛りだ。こちらより下のガンガン瀬の沖目でとても回収は無理と思っていたら,やおらたちこんではずしにかかった。おかえしに竿をもって根掛りの場所を知らせる。とにかく根掛りが多い。対岸を見ると御殿場の名手、Tさんが竿を出している。相変わらず良いテンポで掛けているが,型は小さい。上から沼津の名人,Sさんが釣り下がってきたのでしばらく二人の釣りを見学することにした。両氏の釣り方は,対照的で,Tさんは、あまり移動せずせいぜいひと瀬を上下してじっくりと釣るタイプ。Sさんは、移動しながらポイントを探るタイプ。ともに1日4,50本を軽く釣るのだから恐れ入る。3時半頃から型がよくなり始めたようだが,帰路もあるので早上がりとする。

8月2,3日