10月18,19日
松下の瀬・分流全景

ホソ

渡り場

ヤナギ
松下の瀬・分流
松下の瀬は,3つの中州をはさんで右岸側の本流と左岸側の分流で構成されている。足場も良く,流れが緩やかで釣りやすいため人気がある。
・ホ ソ  分流の最下流。以前は中州・下あたりから川幅が狭くなっていたためこの名がついた。現在は川幅が広がっていて,段差のある流れが本流と合流して水晶淵へ流れ込んでいる。朝夕,雨後に鮎が差し込んでくる好ポイント。
・渡り場 中州・下と中州・中の間の流れ。朝夕,ここをわたって本流へ向かう人が多いためすぐに場荒れするが,上下はなかなかのポイント。
・ヤナギ  中州・中の上下をヤナギと呼ぶ。左岸に柳の木があったが,以前の台風で流失。
10月18日(金)松下の瀬・右岸へ
秋は晴天が望ましい。天気予報では終日曇天だが,残り少ないシーズンを楽しみたくて出かける。午前9時大仁着。橋の上からのぞくと,想いはみな同じ。大勢の人が竿を出していて,主なポイントはほぼ満席。とりあえず津田おとり店で話を聞く。川はほぼ回復、垢つき8分,芯はまだ薄く,辺地狙いが順当との事。久しぶりに本流を左岸からと思っていたがすでに満席。右岸側の定席には顔なじみの地元Kさん,東京在住のOさんがはいっているだけでまだ余裕がありそうなので混ぜてもらうことにする。
そろそろ納竿か?
10時入川。おふたりは8時から竿を出しているが,追いが悪くいまひとつとの事。上下辺地を見て歩く。垢はまずまずだが鮎の姿があまり見えない。この場所は大水の後残り垢狙いで実績が上がった場所。新垢がついたのでつき場が変わって散ってしまったのかもしれない。とりあえずおとりのキープをといつものお狩り場に竿を出す。おふたりがあきれるほどすぐに掛かった。が,12cmのチビ。色づいているが元気は良い。付け替えて同じ場所に送り込むとすぐに同サイズ。おふたりにも掛かりはじめた。時合いが来たようだ。下隣りのOさんは,流芯の際まで送り込んで結構型が良い。どうやら付き場は流芯近くかと送り込んだら一発で根掛りした。こちらはまだゴミが取りきれていないようだ。辺地狙いに徹底する。松下おとり店下からガンガンの瀬肩まで,行ったり来たりして,結果4時までに12〜18cmを14本。大半が色づいていた。Oさんのおとり缶を覗くと一回りサイズアップして20本ほど。1本は25cm近いが真っ黒に錆びている。他もほとんど色づいている。そろそろ納竿か?
右岸の辺地は下り鮎の休み場所?
店に戻ったところに居合わせた名手・下川さんの話によれば,右岸のカーブのゆるい流れは,一雨ごとに下り始めた,弱い鮎の寄りどころだそうだ 。全川、新垢がついているので,元気な鮎はつき場が変わっているのでそこを探すことがポイントとか。
また,今度の台風と大水で川相がだいぶ変わり,分流がよくなっているとの事。明日は分流だな。

10月19日(土)松下の瀬・分流へ
午前7時30分,今シーズン初めて分流へ入る。足場も良く釣りやすいのだが,強烈な引き味の魅力に負けてつい本流へ直行する事になる。なるほど台風前に比べ,だいぶ深くなっていて川相は申し分ない。時間はまだ早いので下流のホソから上流のヤナギまで見て歩く。 垢つきは充分といえないが,辺地の所々に付いている。ヤナギから釣り下ることにした。仕掛けはいつもと変え,D社,MS/中硬Fとやわらかめの竿9mに,水中糸ナイロン0.125号を張る。本流ではとても通用しないと思うが浅くて流れのゆるい分流ならこれで充分だろう。たまには泳がせも楽しみたいし。手尻をとると抜いたとき水面でポンピングしてばれるので竿一杯とする。針は軽めの7号,3本錨。
かかる鮎は確かにまだ白い。
分流といはいえ立派な流れ。手前,真中,対岸と3本の瀬がある。まず,たて竿にして,手前辺地よりの流れに,おとりを泳がせ送り込む。 さすが細糸,辺地からななめ上流へ泳ぎだす。しばらくして真中手前で目印がはじけるように走り,掛かった。15cm,まだ白い。どうやら辺地の垢つきが良いようで,2時間ほどで7本掛ける。錆びはないがサイズは12〜15cmと小振り。追いの止まったところで中州・中の頭まで移動。手前辺地から対岸まで1時間ほど泳がせるが12cm3本。追いも鈍くサイズもぱっとしない。周囲の人もチビばかりとぼやいている。午後に期待して昼食後撮影がてら上下を見て歩く。
午後は横オバセの練習を
周囲の状況は,やはりぱっとしないようだ。前日,下川さんからレクチャーを受けた横オバセを実践してみる。川の流れに直角に立ち,竿を平行にもち,おとりを目の前2〜3m先止める。立ち位置はそのまま,竿の手尻から半本ほど上を持って固定する。すると水中糸は流れの抵抗を受けて立ち位置側にオバセができる。オバセの抵抗を受けたおとりは対岸に向かって横移動する。竿いっぱいのところで今度は竿先の曲がりの抵抗を受けて手前に横移動する。 この繰り返しでおとりは,手前から対岸に向けてふらふらといったり来たりして鮎を誘うのだそうだ。辺地釣りでは竿を短く持つが,横のオバセをあまり意識したことはない。むしろ張り気味にしておとりを止めている。なるほど流れをさかのぼるでもなく,ふらふらと対岸に向かっている。竿がやわらかいので,いっぱいのところで竿先をきかせて前に戻し,またオバせるの繰り返しで渡り場と柳の間の辺地を探る。結果3時半までに午前中同様小振りばかりを9本追加。雨が降ってきたところでタイムアウトとする。計19本。そして本日の収穫,横オバセ。後1度か2度の釣行で練習してみよう。


10月24,25日