7月16,17日

梅雨の合い間に千曲川へ。
7月に入って狩野川の状況はいまひとつパッとしない。晴れない,水が引かない,垢がつかない,と出かけるチャンスがない。ストレスがたまる。あちこちのサイトを覗いて状況を見るがどこも似たりよったり。天気予報を見る。前線がどっかりと居座っていて関東以西は向こう1週間曇りのち雨。おっと,長野が明日から2日間晴れマーク。上小漁協のサイトを見る。2日前に50cm増水も,現在20cm高,笹にごり。 増水前までは,20cmオーバーが連日15だ,30だとえらく威勢が良い。つられて10数年ぶりに出かけた。

7月16日(水)はれのち曇り。大屋橋上へ。
東京から,約200km。ドアツウドアで約3時間。上信越自動車道のおかげで実に便利になった。上小地区の下流部,大屋橋に10時着。橋の袂のおとりやさんに様子を聞き,橋上のガンガン瀬の上へ左岸から入る。外気温24℃,水温21℃。意外とあたたかい。水色はまだ潤んでいて澄みとはいえない。下の瀬の肩から上の瀬の落ち込みまで見て歩く。辺地周りの石垢は腐り気味。50cm程度の増水では何の影響も受けないのだろう。とろ瀬に立ちこんでみるがあまり食んでる様子もない。この場所は一人で貸切。とりあえず瀬肩から上のとろ瀬の流芯をポイントと決める。
掛かればでかいが数は出ず。
千曲のおとりはビックサイズ。とにかくでかい。おとり屋の御主人いわく, この川は体力勝負。これくらい大きくなくちゃ,すぐにへたるよ。掛かるのはもっと大きいよ,釣る人は30,40本釣るよ。と,いうこともでかい。でかいのは24,5cmもあるが恐れをなしてできるだけ小振りを選んだがそれでも20cm超。仕掛けは竿競技SP中硬T1/先詰10mに水中糸メタルX0.2号。針チラシ8.5号,ハリス2号。背の肩からおよがせ気味にして,1時間ほど手前から沖に,下から上を行ったり来たりしたがまったく追わない。そろそろお昼,見切って場所を移動かと,背肩まで下がって瀬のぎりぎりにおとりを止め,下流の様子に気をとられた瞬間,いきなり竿をもっていかれた。竿をためたがガンガンに乗られ,身切れでばらした。グロッキーになったおとりを変え,同じ背肩に送り込む。そのあたりに付いているのか,時合いがきたのかすぐに来た。今度は足場を固め,持ち込む場所も決めておいたので十分に竿をため引き抜きに入るが,とても引き抜けない。辺地よりのゆるい流れに持ち込んだのだが,さらに潜り込み,おとりがなかなか浮き上がらない。かいなを返して辺地よりの浅場に持ち込み,自分も駆け下りてやっと取り込んだ。21.5cm。でかい。体高があるのでなおさら大きく見える。このサイズなら10本も掛かれば十分。型を見たので余裕が出来たが,昼食をはさんで4時まで頑張ったが,この後5回掛けて1本ばらし,19〜23cmを計5本ゲット。ヒジョーに疲れた。4時過ぎはや上がりとし,橋の下流を覗く。すばらしく良い瀬で,しばらく様子を見ていたがまったく竿が上がらない。見物していた地元の方に様子を聞くと,この瀬は見掛け倒しで,砂地が多くポイントが限られているとのこと。ついでに聞くと今つれているのは上田橋上下とか。今日の釣果を話すと,そりゃつれたほうだ,と。えっ?明日への期待がしぼむ。

7月17日(木)曇り一時晴れ間。上田橋上へ。(写真)
川を下りながら,見て歩いた。すっかり様子が変わり,新しい護岸で整備され,昔日の面影もない。ひらっ川と成り果てた所々に人工的に石を積み上げ,瀬を構成しているが風情も赴きもない。上田橋の上,別所線の鉄橋真下の荒瀬もこんなものだったろうか。1時間ほどうろうろして常田新橋下の左岸から,上田交通別所線鉄橋寄りの瀬に決める。北条簗のご主人に様子を聞くと,水温が低く,11時過ぎから追い出すとのこと。せっかくだからと8時入川。
午前中はまったく追わず鮠のみ。
ポイントは瀬の肩から上の早瀬,流芯と昨日と同じ。昨日のポイントより緩やかな瀬なので,急瀬抜き9mにターボ0,1号を張り,針は8号チラシ。水かさは昨日より落ちて平水か。水色もよく透明度は上がっている。水温は20℃とちょっと低いか。辺地から腰まで立ちこんで石色を見るがどうもぼやけていてパッとしない。やはり流芯かと,およが瀬気味に送り込む。すぐに掛かった。目印がささっと横に上走りする。ハヤだ。気を取り直して送り込むもまたハヤだ。この後午前中,まったく追わなかった。
惨敗!オデコまぬがれの2本ゲット。
早めの昼食後瀬肩の波立ちに送り込んで,待望の1本。 後が続かず1時間後にやっと1本追釣。計2本。1時半,風が強くなり,集中力も掛けたところで早や上がりとする。印象では,このポイントは魚が薄いような気がした。対岸に2人,竿を出していたが,まったく上がっていなかった。上流のガンガンの瀬尻では時折掛けていた。この人たちも上がっていて,話を聞くと名古屋からの遠征組で,2人で7本とのこと。やはり朝はまったく追わず,11時過ぎから追ったとのこと。4時過ぎからまた追うよ,というご主人の言葉を尻目に,今回は退散,退散。梅雨があけたら,土用隠れ前にリベンジといきたい。


7月31日
8月1,2,3日