6月12日(木)曇り時々薄日　初釣行は松下へ
去年の釣行日数延べ32日間。そのすべてが伊豆の狩野川の大仁・松下の瀬。難しいが何回通ってもあきのこない狩野川きっての一級ポイント。その松下が今年はどうも前評判がよくない。去年と比較して,天然遡上の遅れ,天候不順による低水温が上げられるが,最大の要因は上流の改修工事。修善寺橋下流の竹やぶ,牧の郷,ショッコにかけての流れを大きく変える大掛かりな工事。この影響が大きいと漁協の掲示板でもコメントしている。さっそく現場をのぞいて見たがなるほどすっかり流れが変わっている。あゆのシーズン中は粗造成のこの段階でストップするそうだが,大きな水が出れば影響は大きそう。どうなることやら。平日とはいえ修善寺橋から大仁橋にかけて人影もまばら.大半が修善寺橋から上流へ散っているようだ.しかし松下ファンの当方としては,評判だけで素通りもなるまいて。まず自分で確かめようと初釣行を松下に決め,行きつけの津田おとり店で支度もそこそこに9時半過ぎ水晶淵へ入る。
環境は抜群,釣果は,,。
.この時間で 上流のガンガンに一人,分流に一人見えるだけで水晶淵には自分だけ。これで釣れれば申し分なし。石色も春先とは比べ物にならないほど黒々と磨かれている。今年のあゆはからっきし元気がなく,いまだに瀬の強いところについていないとのこと。水温は２０℃。竿中硬F・９ｍに水中糸フロロ0.125号,針8号チラシをセット。シルバーシートの手前の流れを下流から泳がせる。今年初,この瞬間が実に楽しい。手前から沖目にジグザグに泳がせ送り返して10分ほどで最初の追いがかり。慎重ため込んで引き抜くと１４ｃｍ。青みがかった放流もの。１１時までに行ったり来たりで同サイズを４本ゲットしたところでぴたりと追いがとっまた。３０分ほどまったく追わない。お一人入ってきたので場所を譲り,落ち込みまで移動する。その方は竿を出すなり快調に掛けはじめた。７,８本かけるの横目にこちらには音沙汰なし。１２時をまわったところで,昼飯にして分流に移動しようか思った途端, 急に追い出した。
ぐんとサイズアップ。入れ掛かり。
今までとは明らかに違う強い引き。細いとで不安だったが下ることも出来ず沖のトロ瀬へ持ち込み引き抜く。１８cmの丸々とした綺麗なあゆ。付け替えて送り込むとすぐに追いまた同サイズ。続けざまに５本ゲット。この間１０分足らずか。淵から差してきたようだ。追い止ったところで昼食とする。午後ガンガン瀬の際,流芯を探ったがまったく追わない。また元に戻って落ち込みの際,トロセにおとりを送り込むとボツボツと掛かり計１５本キープしたところでタイムアウト。初日としては十分の出来となる。ただ去年あれほどうるさかったチビあゆが１本もかからず魚が薄い印象を受けた。

６月１３日(金)終日小雨。またもや水晶淵へ。
明け方一時本降り,朝から小雨。前日,松下の瀬,分流がぱっとしなかったようなので８時過ぎ再び水晶淵へ入る。水かさ少し増え,水温も低く１８℃。仕掛けは前日と同じ。 また一人貸しきり状態だったので,昨日はいった人のポイントから竿を出す。腕の違いかやはり追わない。あきらめて上へ移動。しばらくして追うが１０cm足らずのチビあゆ。チビ３本をかけた後まったく追いが止まった。雨は降ったり止んだり。風が弱いのでそれほど寒くはない。周りの様子を見たり写真を撮ったりと１２時近くまでだらだらとすごした。対岸を見ると顔なじみの常連さんが２人見えていた。あちらも竿があがっていない。
福の神現れる。
今日は早や上がりかと思案しているところへ,昨日の方が入ってきた。今日は渋い,と状況を話す。その方が昨日の実績場所へ入ったので,気を取り直してその上へ入る。送り込んだ途端にバタバタと掛かりはじめ,その方が福の神に見えた。小１時間ほどで８本かけたがいずれも型が良い。下の方を見ると今日はまったく追わないようだ。声をかけて場所を交代し昼食とする。
昼食後,シルバーシートの下のトロへ入る。渇水期には実績の上がるポイントだがさすがにまだ早く１時間ほど粘ったがやせ細ったチビが１本かかっただけだった。上の方はボツボツとかけていたがしばらくして分流へ移動,場所があいたのでまた落ち込みへ移動する。３時過ぎまた入れ掛かりがあり４本かけて１本根掛りしたところでタイムアウトとする。１０〜１９cm１４本キープ。
天候回復し水温上がれば楽しめそう。
聞いていたほど状況は悪くはなかった。去年のこの時期は確かに数が釣れた。ただ去年は近年まれに見る豊漁の年だったと思う。また工事の影響はどうだろうか。今回の釣行の１週間前に１m近い増水があった。あの工事現場を見て,当然大量の土砂が流れ込み,垢は飛ばされ,砂がまいているものと想像していたが見る限り予想が外れた。ただ,本流の流芯で全く釣れていないことも事実。何が原因か。天候が回復し水温が上昇したらあゆも活性することと期待したい。