9月3,4日
9月3日(火)松下の瀬,右岸へ。
東京日中32度,連日の猛暑と熱帯夜。 暑い,とにかく暑い。天気予報では,伊豆は,28度。これは行かなければならない。川の中に限る。というわけで先週に引き続いて狩野川へ。
河原は,秋の気配。
今の時期夏から秋への変わり目で,鮎の追いも今ひとつらしい。チャラ瀬,トロよりガンガン瀬のほうが釣れるとのこと。7時,迷わず松下の右岸に入る。河原の草花はすっかり秋の気配。水かさが減り平水よりー3cm。水も冷たい。先週良かった辺地周りの大石も水面すれすれに見え,茶褐色にかわって腐り気味。が、ちょっと沖の石は黒ずんで光っている。ここでおとりをキープすることにする。流芯も狙いたいので,竿,強瀬抜き9mにとりあえず複合メタル超極細を張り,針9号チラシ。
先週に続いて辺地で追う。
辺地の先の黒石に向けて,泳がせておとりを送り込んだ途端,手前でいきなり掛かった。約20cm。あれ,先週と同じ?辺地を良く見ると,チビ鮎が群れはているが良型がいる気配はない。茶色の石の間を上へ泳がせるとまた追った。今度は16cmと型は落ちたが共に背掛かり。3本目が掛かったところでぴたりと追いが止まった。8時,常連の地元Kさん,Hさんが,土手から降りてきた。伺うと昨日は20cm超,100gがガンガンの流芯で良く追ったとの事。流芯は午後に期待して午前中は手前を探る。鉄筋棒からガンガンの一番上の肩までを昼まで探って12本ゲット。入れ掛かりこそないが型が良いので飽きない。この間,対岸を見ていたが流芯で掛かっている様子がなくたまに竿があがっても小さい。昼食タイムに常連のお2人に様子を伺うと,今日はさっぱりで,掛かっても小さいとの事。
流芯はさっぱり,掛かっても小型。
午後,念のため,辺地から流芯手前を護岸から一通り探る。やはり追わない。 鉄筋棒の頭から川に立ちこみ,流芯の際に送り込む。しばらくして待望の追い。ふわっとしたあたりとともに掛かった鮎が流れに乗って手前のたわみに寄ってきた。あまり大きくないなと竿をためるとグぐっと潜り込む。やっと引き抜くと本日最大の21cm。おとりには大きすぎ,細糸では不安なので,岸に戻りターボの0.1号に張り替え,元気なおとりに付け替え,元の位置に戻る。これがいけなかったのかこの後1時間,まったくの音沙汰なし。先週と同じドツボにはまる。3時過ぎまで休憩とする。
水晶淵を右岸からのぞく。
セオリー通りなら,日中湯水温が上がったらトロ場が良い。右岸に沿って水晶淵までくだりテトラの上から様子を見る。ちょうど,甲府在住のMさんが竿を出していた。この人は名人上手。普段ならトロ場だけでも20本以上,瀬とあわせて40本は掛ける。あまり竿が上がらない。後で聞いたところ,瀬とトロを行ったり来たりして計25本。トロだけで6本。今度の台風で深くなり,石も浮いていてあまりよくないようだ。ガンガンの落ち込みで津田さんが竿を出している。上竿にしてすぐに掛けた。相変わらず上手い。
夕方のマズメ,ぱっとせず。
3時過ぎ再開。ターボ0.1号を超極細に戻して流芯をくまなく探る。鉄筋棒周りの辺地よりは追うが芯はまったく追わない。2本掛けたところで瀬肩まで下る。沖に向かって良い石が入っているが,一連の台風で底荒れし,石が浮いていて根掛りしやすい。ちょっと高水ならとても立ちこめないが,今日は回収できそうだ。手前の大石に送り込んで4連発。見ていた限り一日誰も入っていなかったので竿抜けになっていたようだ。続く入れ掛りを期待したがそれまで。追いどまったところでタイムアウトとする。本日の釣果計19本。店にもどってほかの人の様子を聞くとあまりよくなかったようだ。鮎が卵を持ち始めて,辺地の緩やかな流れに集まり始めていて本格的な秋を迎えるまでこの状態が続くようだ。
9月4日(水)懲りずに松下の瀬右岸へ
右岸のほうが型がが揃っているようなので再び入る。 結果16本。ポイントは昨日と同じ辺地周り,流芯の際,瀬肩。荒瀬を避け,それぞれの緩やかな流れ,たわみを狙った。朝6時入川。掛かりの良かった時間帯は7時から10時ころまで。日中は追いが悪く,夕方にボツボツといったところ。型も昨日同様22cmを頭に揃った。
水中糸はできる限り細糸を。
2日間,複合メタル超極細を多用した。 通常急瀬ではターボ0.1号,荒瀬では1.5号を使っている。今回減水中にもかかわらず底流れが強いのか背針を打っても,おとりの沈みが悪く沈んでもなかなか落ち着かず追いも悪かった。超極細に変えたら解決した。超極細は,ナイロン糸の0.3号の強さで20cm超の鮎を引き抜くにはちょっと不安だったが十分持ちこたえた。ただ共にこすれに弱く,細心のチェックを要する。ターボは,白くささくれ始めたとき,エースは,はじめに黒い毛玉が出始め,白くなったら要注意。早めの交換が無難。昨日の仕掛けをそのまま使い,瀬肩で21cmの鮎を掛けたとき,付け替えの際,気がついたが鮎は循環の釣り。昨日の事もあり,21cm が引き抜けたのだからとそのまま使用した。また良型が掛かり,無事たわみへ持ち込み,おとりが浮いたところでひとのしで飛ばされた。磨耗は,撚り合わせ部から2,30cmまでが多い。ラインの長さは,4m。釣行後,磨耗個所を切断し,2.5mまで使い切る。よく,荒瀬で0.03のメタルを使いこなす人の話を聞くが,とても恐ろしくて使いきれない。
塩焼きは,5.7.5で。
今回の釣果は2日間で35本 。早速我が家で塩焼きに。NHKの番組で,簡単にできる美味しい魚の焼き方を見た。ガスキャビネットの受け皿に水を張り,魚をいれずに強火で空焚き5分。魚をいれて強火で片面7分,ひっくり返して5分,というだけでプロ並みに焼きあがる,との事。早速試したところ,なるほど美味い。今までとは比べ物にならないほど実に美味い。
第2回鮎パーティ。
油の乗った美味い鮎を食わせる約束をしていた仲間に,翌日声を掛けた。 9名ののんべぇが行きつけの店に集まり,大いに盛り上がった。初日分はいつも津田おとり店で冷凍ストックしていただいている。解凍したところ2日目分より鮮度が良かった。感謝。秋以降の子持ち鮎を確約させられたが,果たして釣れるかどうか,おぼつかない。

9月14,15日