5月19,20日

サツキマスにトライ!Part2
先週 に 続いてサツキマスにトライする。サツキマスは,5月中旬頃,海から里帰りし,秋まで徐々に上流へ移動し,秋にはまた海へと戻ってゆくらしい。狩野川の鮎の解禁は,5月26日。解禁になれば、多くの鮎師が訪れ,サツキマスもナーバスになる。チャンスはこの2週間。先週初めて挑戦したが,どうやらポイントが違っていたようだ。あまごは,瀬と瀬の間の流れのヨレや、瀬尻の流れのゆるくなったところで就餌するが、サツキマスはもっと利口で賢い。瀬の中で,もっとも水勢が弱くなり,餌の集まる所に陣取り,体力を使わずに効率よく就餌する。その場所は,瀬の中の沈み石の頭だそうだ。そしてその場所も決まっていて、いるとすればそこに居着いているから、その場所を効率よく探って歩くことがポイントらしい。しかも餌を目の前に流さないと喰わず,ちょっとでも横にそれると絶対に追い喰いしないとのこと。これに時合いが加わるのだから、これはやっかいだ。

5月19日晴れ
前日までの雨で水量は30センチ増 。絶好のコンディション。午前中、北狩野荘の上流の、これは,と目をつけていた瀬の中の沈み石の頭をひとつひとつ丹念に探る。竿は本流8メートル。ラインは0.6号に針あまご半スレの7号。先週と同じだ。錘は2Bとちょっと重くし、餌は太ミミズ1匹付け。竿先を上流に向け,糸ふけを取り,餌を先頭に,錘が底石をこつこつと叩くのを感じながら流す。それこそサツキの口の中に餌を流し込むつもりで。上流の落ち込みから新堤の突端まで,右岸手前から沖合いまでくまなく探ったがそれらしきあたりなし。午前中一杯で切り上げ,水晶淵に移動する。先週大ナマズを上げた場所だ。先週の反省点を踏まえて,松下の瀬の落ち込み際,手前の瀬の沈み石から探る。まったくあたりなし。徐々に釣り下がって右岸の瀬の中ほどで待望のあたり。目印がフルフルと微妙に変化し,あわせるとギュンと強烈な引き込み。先週の大ナマズとは違う引き込みで右へ左へとやたら走り回る。やな予感。最初の引き込みこそ強烈だが,今度はすぐに浮いてきた。30センチを越えるハヤだ。ハヤ専門に狙ってもなかなかお目にかかれない大物だが,外道は外道。気を取り直して20メートルほど下り,腰まで立ちこんで大石の上に乗り,沖の流芯を狙う。すぐにヒット。またハヤか?いや、引き込みはもっと強烈だ。竿をためながら下るにも石の上。飛び込むわけにもいかず、ため込んで手前のトロ瀬へと思うまもなく,のされた。0.6通しがいとも簡単に吹っ飛ばされた。あれはサツキだったのかそれともハヤか?いずれにしても強烈だった。午後3時,餌もきれたため,タイムアウトとした。


松下の瀬の落ち込みから水晶 淵への流れ

5月20日曇り,強風
午前10時。天候は下り坂。朝から風が強く、ポイントをどこにするか迷ったが,昨日と同じ,北狩野荘上流に入る。居つきポイント探しのコツも少し飲み込めたこと。ここだと思ったポイントを信じること。後は経験。最初に選んだポイントは,中州をはさんで,2つの流れが合流して落ち込んだ瀬の、ちょっと下,沖合いの沈み石まわり。風が強いため,ライン0.8,ハリス0.6号、遊動式カミツブシ小を2個つけ,ラインを飛ばしやすくあたりを取りやすくする。流れに乗った目印がふっととまり、合わせると、強烈な引き込み。足場も良く,この引き込みにはもう馴れたので、余裕を持って竿をため込んだ。ギラりと反転しながら手前の深瀬にもぐりこんだ瞬間,またもや,ひとのしでラインを飛ばされた。ラインを見るとハリスの結び目からではなく,ハリスの真中あたりから切れていた。ハリスを0.8号に結び変え,場所を50mほど下流のポイントに移動。1時間ほど探った後に、また元の場所に戻り,ヒットしたポイントの5メートル下、同じ流れの沈み石を狙う。またヒット。今度は逃すまいと竿先を上流に向け、ためると,いきなりジャンプした。あらら,オレンジ色だ。半分やけくそで取り込んだそいつは,やはり30センチを超えるハヤだった。瀬付きの時期なのだろう。きれいな婚姻色をまとった,美しい姿だった。風はますます強まり,狙ったポイントからもはずれ,掛かるのはハヤと川むつばかりとなったため,12時でタイムアウトとした。


北狩野荘上流の深瀬